「動名詞」を分かりやすく解説【高校英語】

目次
はじめに:動名詞って何?ing形が名詞になる?
「動詞+ing」といえば進行形…と思いきや、実は文の中で名詞として働く形もあるんです。
それが「動名詞」。
Swimming is fun.(泳ぐことは楽しい)
このように「〜すること」と訳せる形が動名詞です。
今回は、動名詞の基本から、不定詞との違い、よくあるミスや覚え方まで徹底解説します!
動名詞の基本ルールをおさえよう
動名詞の正体は「動詞+ing」
動詞に「ing」をつけると、名詞のように主語・目的語などとして使えます。
- 例:Reading books is fun.(本を読むことは楽しい)
- パターン:主語 / 目的語 / 補語になれる
前置詞のあとには必ず動名詞!
- × I’m good at to speak English.
- ✔ I’m good at speaking English.
前置詞(at, in, for など)のあとは必ず動名詞がルールです。
特定の動詞のあとには動名詞が続く
以下のような動詞のあとにはto不定詞ではなく、動名詞を使います:
- enjoy(〜を楽しむ)
- avoid(〜を避ける)
- finish(〜を終える)
- give up(〜をあきらめる)
例:He enjoys playing the guitar.
動名詞と不定詞の違いを理解しよう
どちらも「〜すること」だけど、意味や使い方に微妙な違いがあります。
意味が変わる動詞の例:stop
I stopped smoking.
→ タバコをやめた(=動名詞=過去の習慣をやめた)
I stopped to smoke.
→ タバコを吸うために立ち止まった(=不定詞=目的)
同じ動詞でどちらも使えるが意味が違う例
- remember doing:過去にしたことを覚えている
- remember to do:これからやることを覚えている
覚え方:「doing」は過去、「to do」は未来のイメージ
よくある間違いと覚え方の工夫
enjoy to〜の誤用
× I enjoy to play soccer.
✔ I enjoy playing soccer.
→ enjoy の後は「必ず」動名詞!
forgetの意味の違いに注意
- forget doing:したことを忘れる(過去)
- forget to do:これからやることを忘れる(未来)
練習問題で理解度チェック!
【初級】
次の文を正しく書きかえなさい。
I enjoy to cook dinner.
解答:I enjoy cooking dinner.
【中級】
次の空欄に入る最も適切な形を選ぼう:
She is interested in ___ foreign languages.
A. learn B. learning C. to learn
解答:B(in のあとは動名詞)
【上級】
次の英文の意味の違いを説明しなさい:
I remembered locking the door.
I remembered to lock the door.
解答:
- remembered locking:実際に鍵をかけたことを覚えている(過去の行動)
- remembered to lock:これから鍵をかけることを思い出した(未来の行動)
動名詞まとめ
動名詞は「動詞+ing」で名詞の役割を果たす文法要素。
不定詞との違いや、使える動詞、前置詞とのセットなどを整理して覚えると一気にスッキリします。
特に「enjoy」「finish」「give up」などは動名詞が必須。
問題を解きながら自然に使えるようにしていきましょう!