「助動詞」を分かりやすく解説【高校英語】

はじめに:助動詞ってなに?なんで必要なの?
英語の文章で、「できる」「かもしれない」「すべきだ」などの気持ち・判断・可能性を伝えるときに使うのが「助動詞(modal verb)」です。
動詞の前につけるだけで、意味が大きく変わる便利なパーツ。
たとえば「You go.(あなたは行く)」が「You should go.(行くべきだ)」になるように、話し手の意図を伝える力を持っています。
今回は、高校英語で必須の助動詞を、意味・使い方・覚え方・練習問題つきでわかりやすく解説します!
助動詞の基本と役割をおさえよう
助動詞は、主語のあと・動詞の前に置かれて、「〜かもしれない」「〜すべき」「〜できる」などを表します。
使い方の基本パターンは:「主語+助動詞+動詞の原形」
例:She can swim.(彼女は泳げる)
→ 助動詞「can」のあとに「動詞の原形」がくる点が大事!
代表的な助動詞の意味と使い方
can(〜できる)
例:I can swim.
意味:能力や可能性を表す
may(〜かもしれない/〜してもよい)
例:It may rain tomorrow.
must(〜しなければならない)
例:You must wear a helmet.
will(〜するつもり/〜だろう)
例:She will be 18 next week.
shall(〜しましょうか)
例:Shall we dance?
should(〜すべきだ)
例:You should see a doctor.
would(〜だろうに/〜してほしい)
例:I would go if I were free.
might(〜かもしれない)
例:He might come later.
could(〜できた/〜かもしれなかった)
例:She could speak French.
have 過去分詞まとめ「現在から過去を振り返る表現」
「(過去に)~だったと、(今)予想する」過去への予想
1、may(might) have pp「~だったかもしれない」
2、must have pp「~だったにちがいない」
3、can’t(couldn’t) have pp 「~だったはずがない」
「イヤミのイメージ」過去への後悔
1、should have pp「~すべきだったのに」
2、ought to have pp「~すべきだったのに」
3、need not have pp 「~する必要はなかったのに」
助動詞needと一般動詞needについて
助動詞need | 一般動詞need | |
---|---|---|
肯定文 | 肯定文では使えない | S need 名詞 / S need to 原形 / S need ~ing |
否定文 | S need not 原形 | S don’t need to 原形 |
疑問文 | Need S 原形? | Do S need to 原形 |
3単元のs | 不要 | 必要 ( needs ) |
過去形 | なし | あり (needed ) |
よくある間違いと覚え方の工夫
助動詞の後ろに動詞の原形以外を使う
× I can to swim.
✔ I can swim.
must と have to の違いを混同
- must=主観的な義務(話し手が「絶対すべき」と思ってる)
- have to=客観的な義務(外的なルールで決まってる)
練習問題で理解度チェック!
【初級】
次の文の空欄に入る適切な助動詞を選ぼう:
You ___ be careful when driving.
A. can B. should C. might
解答:B(注意すべき→助言の should)
【中級】
次の英文を日本語に訳そう:
I would travel more if I had time.
解答:時間があれば、もっと旅行するのに。
【上級】
次の文の誤りを直しなさい:
He musts go home now.
解答:musts → must(助動詞は三単現のs不要)
助動詞まとめ
助動詞は「動詞の意味を補って、話し手の意図を伝える魔法のスイッチ」。
それぞれの意味と用法を押さえれば、英文のニュアンスがグッと読み取れるようになります。
まずは can / will / should あたりから使いこなし、少しずつ may / might / would に広げていきましょう!