「分詞・分詞構文」を分かりやすく解説【高校英語】

はじめに:分詞って何?分詞構文ってどう使うの?
「〜している少年」「壊れた窓」など、英語では動詞の形を変えて名詞を説明することがあります。
このとき使うのが「分詞」です。さらに、文章の一部を短くしてスッキリさせる表現が「分詞構文」。
「形が似ていてわかりにくい」「どこをどう訳せばいいの?」とつまずきやすい単元ですが、この記事で一緒にマスターしていきましょう!
分詞の基本を理解しよう
英語の「分詞」には2種類あります。また、分詞は、形容詞の働きをする。
現在分詞(〜している)
- 形:動詞+ing
- 例:The boy playing soccer is my brother.
(サッカーをしている少年は私の弟です)
→ 能動的な意味。「〜している」のように動作をしている様子を表す。
過去分詞(〜された)
- 形:動詞の過去分詞(不規則変化に注意)
- 例:The window broken by the wind was fixed.
(風で壊された窓は修理された)
→ 受動的な意味。「〜された」「〜された状態の」と訳せる。
分詞構文のルールと使い方
分詞構文とは、接続詞+主語+動詞の部分を分詞に変えて、文章を簡略化した表現です。
「〜しながら」「〜したので」などの意味を1語で表せる便利な構文です。また、分詞構文は、副詞の働きをする。
分詞構文(能動)
形:現在分詞+主節
分詞構文の例:Walking along the street, I met my friend.
(道を歩いていて、友達に会った)
元の文:As I was walking along the street, I met my friend.
⇨「接続詞+主語+動詞」→「現在分詞」 へと変化
⇨主語「I」が 共通 なので、省略され、動詞「was walking」は「walking」に。
分詞構文(受動)
形:Being+過去分詞+主節
例:Being invited to the party, she felt happy.
(パーティーに招待されて、彼女は嬉しかった)
元の文:Because she was invited to the party, she felt happy.
⇨「接続詞+主語+動詞」→「being + 過去分詞」 へと変化
⇨主語「she」が 共通 なので、省略され、動詞「was invited」は「being invited」に。
Being+過去分詞 → was/were+過去分詞
受け身の文を圧縮して「原因・理由」を表すことが多いです
判別のポイント
主語と動詞の関係 | 分詞構文の形 | 例 |
---|---|---|
主語が動作をする(能動) | 現在分詞 | As I was walking → Walking, I met him. |
主語が動作を受ける(受動) | 過去分詞 or Being+過去分詞 | Because she was invited → Being invited, she was happy. |
よくある間違いと覚え方の工夫
分詞構文の主語が主節と違う
× Walking along the street, the car passed by.
→ 主語が合ってない!
✔ 修正:As I was walking along the street, the car passed by.
(この場合は分詞構文は使えない)
過去分詞と過去形の混同
× The window broke by the wind
→ brokeは過去形で意味不明!
✔ 正:The window broken by the wind
覚え方の語呂合わせ・コツ
現在分詞:ing=進行=今してる!
過去分詞:過去にされた!=受け身!
分詞構文の主語=主節と同じ人物!
練習問題で理解度チェック!
【初級】
次の文を分詞を使った形に書きかえなさい。
I saw a dog that was running in the park.
解答:I saw a dog running in the park.
【中級】
次の文の誤りを直しなさい。
Eating too much, my stomach was painful.
解答:My stomach can’t eat! 主語が不一致。→ Eating too much, I had a stomachache.
【上級】
次の文の空欄に適切な語を入れなさい。
(____ invited to the event), he felt nervous.
A. Be B. Been C. Being
解答:C(Being invited = 受動の分詞構文)
分詞・分詞構文まとめ
分詞と分詞構文は、文章をシンプルにするための重要な表現です。
「現在分詞=能動」「過去分詞=受動」「分詞構文=主語は主節と同じ」をしっかり押さえれば、英文読解や英作文もスムーズに!