「不定詞」を分かりやすく解説【高校英語】

はじめに:不定詞ってなに?どう使うの?
「to+動詞の原形」で表される不定詞。
中学校でも習ったけれど、「名詞的用法?副詞的用法?」など、使い方が増えて混乱してしまう高校生も多いはず。
この記事では、「不定詞」の役割と3つの用法をやさしく解説し、練習問題で実践的に理解できるようにサポートします。
英語が苦手でも大丈夫!一つずつ丁寧に覚えていきましょう。
不定詞とは?その役割を理解しよう
不定詞とは、「to + 動詞の原形」で構成され、文の中で名詞・形容詞・副詞のような働きをする文法です。
たとえば、「to study(勉強すること)」は、“名詞”のように使われることもあれば、“形容詞”や“副詞”のような働きもします。
つまり、不定詞は名詞のような働きをしたり、文を詳しく説明したりする万能な存在なのです。
不定詞の3つの使い方(名詞的・形容詞的・副詞的)
不定詞には主に以下の3つの使い方があります。それぞれを理解しておけば、高校英語の文法でのつまずきも解消できます。
名詞的用法(主語・目的語の役割)
- 意味:~すること
- 例:To play tennis is fun.(テニスをすることは楽しい)
形容詞的用法(名詞を説明)
- 意味:~するための、~すべき
- 例:I have a lot of homework to do.(やるべき宿題がたくさんある)
副詞的用法(動詞や形容詞を説明)
- 意味:~するために、~して
- 例:I study English to enter college.(大学に入るために英語を勉強している)
よくある間違いと混乱ポイントを解消しよう
不定詞と動名詞の混同
例:I like to swim./I like swimming.
どちらもOKですが、使い分けに迷う場合は「行動の継続」は動名詞、「これからすること」は不定詞と覚えましょう。
toの後ろに三単現や過去形を使う
例:× I want to goes.(→正解:go)
toの後ろは必ず動詞の原形とセット!
練習問題で理解度チェック!
それぞれ初級・中級・上級レベルの問題を用意しました。自分のレベルに合ったものから挑戦してみてください。
【初級】
次の文で使われている不定詞の用法を選びなさい。
I want to eat cake.
A. 名詞的用法 B. 形容詞的用法 C. 副詞的用法
解答:A(to eatがwantの目的語になっているため、名詞的用法)
【中級】
次の英文を日本語に訳しなさい。
She has something to say.
解答:彼女には言いたいことがある。
(somethingを修飾しているため、形容詞的用法)
【上級】
次の文を完成させなさい。
He studied hard to ____ the exam.(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した)
A. pass B. passed C. passing
解答:A(toの後は動詞の原形、正解はpass)
不定詞まとめ
不定詞は「to+動詞の原形」で、名詞・形容詞・副詞のように文の中でさまざまな働きをします。
用法を意識して使えば、英文の理解力もグッとアップします。
用法 | 役割 | 例文 |
---|---|---|
名詞的用法 | 主語・目的語になる | To study English is important. |
形容詞的用法 | 名詞を修飾する | I have a book to read. |
副詞的用法 | 理由・目的・結果などを説明する | He went to the library to study English. |
今回のまとめ表も見ながら、使い方の違いを整理し、まずは身近な例文を暗記するところから始めてみましょう!英語は「わかれば楽しい」が必ず待っています!